愛の良き日に


ふたりでひとつ、
なんて浅はかなんだろう
そんなくだらない言葉を
なぜ信じきっていたのだろう

なにを感じて
なにを思い、
なにを信じて
だれを愛すか

君とは違ってあたりまえなのに
僕はいつだって同じがよかった
気持ちも、価値観も、何もかも
同じであってほしかった
そうじゃなければいけないと
周りが言っている気がして

僕の小さな独占欲が
もし君を苦しめているなら
同じ世界では生きられない
人魚とにんげんのように、
月と太陽のように、
時計の12時と6時のように、
もうこれ以上近づけないのなら
僕たちは背を向け合うしか出来ない

君と僕は違うなんてことは
初めからわかっていたんだ
認めるのが怖くて、
君に共感されるのが辛くて、
避けていただけなんだ




08.03.10 *